競馬の賭け方と馬券の種類|単勝から3連単まで初心者向けに解説

公開日:2022年5月7日 更新日:2026年9月8日 執筆者:ハマリ タカヤシ

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曇り空の下、芝コースの最終コーナーを大きく外に膨らみながら回る競走馬5頭の集団を、ラチの外から流し撮りしたイメージ

スターホースの誕生や、メディアミックスの成功により、競馬に興味を持たれたはじめた方はかなり多いのではないかと思います。

そういった初心者の人たちが、これから競馬を楽しもうと思い立った際にまず大きな壁となるのが「馬券(正式名:勝馬投票券)の券種の違い」そして「どのように賭ければ良いのか」といったことではないでしょうか?

そこで今回は「競馬の賭け方」を、馬券の種類といった基本的な部分から、賭ける際のポイントまでさまざまな観点からご紹介いたします。

初心者の方はもちろんですが、これまで馬券を購入していた方でも、実は見落としがちな情報まで網羅させていただきますので、是非とも最後までお読みいただければと思います。

1.) 日本中央競馬会(JRA)で購入できる、馬券の種類

– 単勝

– 複勝

– 応援馬券

– 枠連

– 馬連

– 馬単

– ワイド

– 3連複

– 3連単

– WIN5

– もしも的中者がいなかった場合はどうなる?

2.) 競馬で賭ける前に抑えておきたい【枠番】と【馬番】の違い

– 馬番号1番と2番の馬連と枠連を購入する場合

– 馬番号1番と3番の馬連と枠連を購入する場合

– 枠連で賭ける場合に注意したい2つのこと

3.) 馬券のさまざまな『賭け方』

– 流し

– フォーメーション

– ボックス

– マルチ

4.) 意識するだけで変わる、勝つための競馬の賭け方とは?

– 馬券は券種によって「還元率」が異なる

– 抑えの馬券で保険を掛ける

– 3連単はあくまで「勝負馬券」にしない

– 地方競馬ならではの賭け方

日本中央競馬会(JRA)で購入できる、馬券の種類

それではさっそく、日本中央競馬会(JRA)で賭けることのできる馬券の種類についてご説明していきましょう。JRAの勝馬投票法(馬券の種類)は9種類です。これに、単勝と複勝をセットで買う「応援馬券」を加えた10通りの買い方を、ひとつずつ見ていきます。

単勝

単勝は、対象馬が1着入線を的中させる賭け方であり、正式名称は『単勝式』となります。最もシンプルな馬券であるといえるでしょう。

複勝

複勝は、対象馬が1着、2着、3着のいずれかに入線すると払戻が発生する賭け方であり、正式名称は『複勝式』となります。ちなみにですが、出走頭数が7頭以下の場合は、複勝の払い戻しは1着及び2着のみ。4頭以下の場合は発売されません。

また、複勝は特異なケース(頭数が少ない上に、当該馬が断然人気や、大量購入などによりオッズが1.0-1.0の底値で落ち着くなど)を除き、ほかの1着、2着、3着入線馬の人気によって払い戻しの倍率が変化します。ちなみに「的中させた着順によるオッズの変動」はありません。

応援馬券

応援馬券は、2006年10月7日から販売を開始された馬券であり、単勝と複勝を同時に購入できる賭け方となります。「好きな馬を応援する為の馬券」として販売されている為、馬券の上部に「がんばれ!」の文字が入ることにくわえ、単勝と複勝を同時購入することになるため、2倍の賭け金が必要となります。

(参考リンク:JRA)

ちなみにこちらはインターネット投票や電話投票では購入できず、場外馬券売り場や実際に競馬場で購入する「現金投票」でのみ購入が可能です。

枠連

枠連は、1着と2着になる馬の枠番号を的中させる馬券であり、正式名称は『枠番連勝複式』となります。出走頭数が9頭以上の場合にのみ発売される券種です。

馬連

馬連は、1着と2着になる馬の馬番号を的中させる馬券であり、正式名称は『普通馬番連勝複式』となります。枠連との違いは「枠番号で購入するか、馬番号で購入するか」の違いです。この違いについては、後ほど補足いたします。

馬単

馬単は、1着と2着になる馬の馬番号を着順通りに的中させる馬券であり、正式名称は『普通馬番連勝単式』となります。

馬連は「1着と2着入線馬を予想すればOK」なのに対し、馬単は「1着と2着入線馬を『着順通り』に予想」しなくてはならない為、馬券としての難易度は上がりますが、その分馬連よりも払い戻しも多くなる場合がほとんどです。

ワイド

ワイドは、1着、2着、3着のいずれかに入線する2頭の馬番号を的中させる馬券であり、正式名称は『拡大馬番号二連勝複式』となります。

馬連や馬単は1着と2着を的中させる馬券ですが、ワイドの場合は「1着と2着」以外にも「1着と3着」「2着と3着」であったとしても払戻が発生します。複勝と同じく3着以内に入着した馬の人気によってオッズが変動します。ただ「1着と2着より2着と3着を当てたほうが払戻が低い」といった「的中させた着順によるオッズの変動」はありません。

3連複

3連複は、1着、2着、3着となる馬番号の組み合わせを予想し、入線順を問わずにすべてを的中させる馬券であり、正式名称は『馬番号三連勝複式』となります。

例えば「1-2-3」の3連複馬券を購入し、実際の入線順が「3-2-1」だったとしても、3連複は「順不同でOK」なため、払戻が発生します。

3連単

3連単は、1着、2着、3着となる馬番号の組み合わせを予想し、入線順通りにすべてを的中させる馬券であり、正式名称は『馬番号三連勝単式』となります。

例えば「1-2-3」の3連単馬券を購入した場合、払戻が発生するのは入線順も「1-2-3」の順番の時のみとなります。後ほどご紹介するWIN5を除けば、的中させるのがもっとも難しい券種であるといえるでしょう。

WIN5

WIN5は、指定された5レースの1着馬すべてを的中させる馬券であり、正式名称は『5重勝単勝式』となります。

これまでご紹介した馬券とは異なり「複数レースをまたいで予想する馬券」。また、WIN5は、日本中央競馬界の場合、インターネット投票でのみ販売されている券種となります。

WIN5には賭け方もさまざま用意されており、自分で5レース分すべてを予想する「完全セレクト」。最大で4レースまで1頭ずつ自分で予想し、残りはコンピュータによって無作為に選択される「一部セレクト」。5レースすべてをコンピュータが無作為に選出する「ランダム」があります。

また、WIN5で的中者がなかった場合、胴元がすべて回収する訳ではなく、次週のWIN5へそのままキャリーオーバーされるなど、他の馬券とはかなり異なったルール設定がなされています。

ちなみにですが、発売された馬券券種としては最も新しい2011年に登場したWIN5こと「重勝式馬券」ですが、実は日本競馬界において重勝式馬券が初めて販売されたのは1951年のことと、実は結構歴史の深い券種でもあります。

もしも的中者がいなかった場合はどうなる?

馬券を購入しようという方や、まだ競馬を楽しみ始めて間もない方ならきっと誰しもが「もしもその組み合わせの馬券を誰も買っていなかった場合、払い戻しはどうなるのだろう?」と、疑問に思ったことがあることでしょう。

こういった「的中者ゼロ」の馬券が発生した場合『特払い』が行われ、的中者ゼロとなった対象馬券の購入対象者全員に対し、賭け金100円につき70円の払い戻しが発生します。

つまり、3連単を1000円購入していた際に、当該レースの3連単的中者がおらず『特払い』となった場合、手元に700円が戻ってくるということです。

競馬で賭ける前に抑えておきたい【枠番】と【馬番】の違い

先ほどの「枠連」そして「馬連」の項目をご覧いただいた方の中には「一体何が違うのか?」と、疑問に思われた方もいらっしゃるかと思います。枠番と馬番の違いを端的に説明すると……

枠番:1枠から8枠まで。9頭以上の場合は外枠から順に1頭ずつ追加して割り振られる

馬番:1番から順に出走する各馬に割り振られる

ということになります。

馬番は1頭ずつ単独で割り振られるのに比べ、枠番は出走する頭数によって変化します。

出走頭数が8頭までの場合は、1番から順番に枠番号も割り振られますが、9頭目からは、8枠に馬番号8番と9番が割り振られ、そこから順に1頭ずつ増やして割り振られていきます。例えば、10頭立ての場合は、8枠と7枠に2頭ずつといった具合です。17頭立て、18頭立ての場合は、それぞれ8枠と7枠にまた1頭ずつ割り振られます。

実際に18頭立てのレースの場合の枠番号と馬番号の割り振りを見てみましょう。

枠番号      馬番号

1枠(白) 1番、2番

2枠(黒) 3番、4番

3枠(赤) 5番、6番

4枠(青) 7番、8番

5枠(黄) 9番、10番

6枠(緑) 11番、12番

7枠(橙) 13番、14番、15番

8枠(桃) 16番、17番、18番

おわかりいただけたでしょうか?

それでは、上の表を見ながら「枠連」と「馬連」の違いをご説明していきます。

馬番号1番と2番の馬連と枠連を購入する場合

まずは「同枠に入っている馬同士の馬連と枠連を購入するケース」を考えてみます。馬連で購入の場合は「1-2」ですが、枠連の場合は「1-1(ゾロ目)」となります。的中の為の条件は全く同一です。

馬番号1番と3番の馬連と枠連を購入する場合

ここから、馬連と枠連で馬券としての性質が大きく異なってきます。

馬番号1番と3番の馬が1着と2着に来るだろうと予想し、賭ける場合、馬連なら「1-3」ですが、枠連の場合は枠ごとで購入するため、1番が含まれる1枠と、3番が含まれる2枠の組み合わせで「1-2」となります。

馬連は、対象の馬番号のみが的中対象ですが、枠連の場合は1枠と2枠のくくりで購入している訳ですから「1番と4番」「2番と3番」もしくは「2番と4番」が1着と2着に入線しても的中となります。

つまり、18頭立ての場合、7枠と8枠の枠連を購入すると「13番、14番、15番のいずれか」と「16番、17番、18番のいずれか」が1着と2着に入線すれば払戻となるため、的中の可能性が大きく広がります。

枠連で賭ける場合に注意したい2つのこと

いわば「拡大馬連」のような存在であり、かなり便利で、的中率の高そうな枠連ではありますが、同系統の馬券である馬連と異なる点が2つあります。

1つ目が「馬連と比較すると払戻が少ない場合がほとんど」という点。

もちろん、頭数やその枠番にどれだけ人気馬、不人気馬が割り振られているかにもよりますが、だいたいの場合、馬連よりも枠連のほうが払戻が少なくなります。リスクが少なくなる代わりにリターンもそれだけ少なくなるということです。

2つ目が「対象枠の馬が競走除外となっても賭け金を返還されない場合がある」という点。

例えば、先ほどの例の中にある「馬番号1番と3番の馬連と枠連を購入する場合」をモデルに考えてみましょう。このレース、投票が締め切られた後に1番の馬に問題が発生し、競走から除外されたとします。

この場合、馬番号1番を含む馬券を購入していた人たちは『ある馬券』を購入していた人を除いて馬券自体が不成立となるため、レース後に賭け金が返還されます。その『ある馬券』こそが「枠連」です。

今回の場合、1番の馬が除外されたとしても、1枠には2番の馬がまだいます。つまり、枠連自体は成立する為、枠連だけは返還がされません。

ちなみにですが、今回のケースで枠連をゾロ目で購入していた場合は不成立となるため変換されますが、17頭立て以上の「1枠に3頭が割り振られている枠のゾロ目」を購入した場合は、1頭除外されたとしてもその枠には2頭残っていますので、馬券成立となり、こちらも返還ではなくそのまま成立となります。

馬券のさまざまな『賭け方』

1枚の濃い色のディスクから細い光の線が3枚のディスクに伸びる左側と、同じディスクが画面いっぱいの格子状に増えている右側を並べ、買い目の点数が急に増えることを表したイメージ

さて、ここまでは競馬における馬券の「券種」についてご紹介してきましたが、馬券を1つの買い目ずつ購入していくのは非常に大変です。その為、競馬には、購入したい馬券をより簡単に購入するための、さまざまな『賭け方』が存在します。

流し

流しとは、軸となる馬を決め、そこから何頭かの相手を選んで購入する賭け方です。例えば「1頭軸で1番を軸にして馬連で流そう」と考えた場合、考え方的には『1から2、3、4、5』となり、これを実際に購入すると

1-2 1-3 1-4 1-5

と、なります。

軸となる馬は決まっているが、相手となる馬がたくさんいる場合」などによく利用される賭け方であり、3連系の馬券の場合は、2頭を軸にする「2頭流し」という賭け方もあります。また、軸馬から軸馬以外すべての相手を流しで購入することを「全流し」とも呼びます。

フォーメーション

フォーメーションとは、1着から2着ないしは、1着から2着、3着までにいくつかの候補馬を選んで購入する賭け方です。例えば「1番と2番を軸に馬連フォーメーションで購入しよう」と考えた場合、考え方的には『1もしくは2から1、2、3、4、5』となり、これを実際に購入すると

1-2 1-3 1-4 1-5

2-3 2-4 2-5

と、なります。

一見、流しとフォーメーションの間には、大きな違いがなさそうに思えますが、大きな違いは3連系馬券で現れます。わかりやすく、3連単で比較してみましょう。

流しの場合

1列目(1着):1

2列目(2着):2、3、4、5

3列目(3着):2、3、4、5

フォーメーションの場合

1列目(1着):1

2列目(2着):2、3

3列目(3着):2、3、4、5

このように、流しは軸に据えた馬以外をすべての着順に流しますが、フォーメーションは購入する馬や、どの列にどの馬を入れるかなどを、かなり柔軟に変更することが可能な買い方です。

ボックス

ボックスとは、候補馬すべてを含んで購入する賭け方です。例えば「1、2、3、4、5の馬連ボックスを購入しよう」と考えた場合、考え方的には『1、2、3、4、5』となり、これを実際に購入すると

1-2 1-3 1-4 1-5

2-3 2-4 2-5

3-4 3-5

4-5

と、なります。

ボックス購入は、的中する可能性こそ上昇しますが、購入する馬券の点数が増えてしまうリスクも伴っています。

マルチ

マルチとは、馬単、3連単を購入する際において、軸となる馬の着順を固定せず、すべての位置で購入する賭け方です。例えば「1番を軸に、馬単をマルチで購入しよう」と考えた場合、考え方的には「1⇔2、3、4、5」となり、これを実際に購入すると

1→2、3、4、5

2、3、4、5→1

と、なります。

他の賭け方に比べるとやや複雑なのですが、基本的には「マルチ対象に選択した馬が、馬券対象内に入線していないと的中にならない変則的ボックス」と、捉えると、わかりやすいかもしれません。

意識するだけで変わる、勝つための競馬の賭け方とは?

この項目では、競馬で賭ける際に意識しておきたい、覚えておきたいポイントをいくつかご紹介します。

馬券は券種によって「還元率」が異なる

意外と知られていないことなのですが、日本中央競馬会で発売されている馬券は、券種によって「還元率」が異なります。

単勝・複勝 80.0%
枠連・馬連・ワイド 77.5%
馬単・3連複 75.0%
3連単 72.5%
WIN5 70.0%

出典:JRA「6月7日(土)以降の勝馬投票法ごとの払戻率について」(2014年6月7日以降の設定払戻率)。控除率はこの裏返しで、単勝・複勝が20.0%、3連単が27.5%、WIN5が30.0%です。

最も高い単勝・複勝(80.0%)と最も低いWIN5(70.0%)では、10ポイントの差があります。100円を1回賭けるだけなら誤差の範囲ですが、同じ資金を何十回と回すなら、この差だけ手元の減り方が変わります。

競馬には「競馬の基本の賭け方は、単勝と複勝(ワイド)」という格言があります。

結局のところ、他の馬券を購入する際も「頭にくると思う馬」「軸にする1頭ないしは2頭」を予想して購入することを考えれば、単複やワイドはその予想を最大限に活用できるかつ、還元率的にも裏付けがあるからこそ、先ほどの格言が広く知れ渡っているといえるでしょう。

抑えの馬券で保険を掛ける

どういったギャンブルにおいても「保険を掛ける」というのは、悪いことではありません。こと、競馬においてはその保険が非常に掛けやすいというのも特徴です。

例えば、単勝を購入する際に、軍資金の何割かで複勝を買っておけば、仮に単勝で購入した馬が2着であったとしてもマイナスを軽減、もしかすればプラスに転じさせることが可能です。

馬連、馬単ならワイドも。3連単なら3連複も。多少なりとも保険となる馬券を購入するのも、決して悪手ではありません。

保険を掛ける意味でもうひとつ有用なのが「タテ目を抑える」という賭け方です。タテ目とは「軸ではなくその相手馬たちで決着すること(1-2、1-3を購入したのに2-3で決まること)」を指します。軸はもちろんですが、相手となる馬も理由があって選出した馬たちであり、その馬たちで決着する可能性も低くはありません。

タテ目を抑えるのも、競馬における有用な保険の掛け方のひとつと言えるでしょう。

3連単はあくまで「勝負馬券」にしない

上位3頭を着順通りに予想する3連単は、配当の高さで言えばもちろん最も魅力的ではあるのですが、的中させる難易度も高い上に控除率が高い為「稼ぐため、的中させるための馬券」とは言えません。基本的に、3連単は「買わない」もしくは「買ったとしても少額」にとどめておくのが、競馬で勝利を得るための賭け方であるといえるでしょう。

地方競馬ならではの賭け方

中央競馬とは異なり、JRAだけが勝ち馬投票券を販売している訳ではない「地方競馬」は、販売元によっては賭けた金額によってポイントによるキャッシュバックなどを行っている場合があります。その為、少頭数で固く決まると思われているレースや、ポイント還元率の高いレースは、ポイント狙いで大口の投票が行われる可能性があります。

その一方で、販売元も「リスクの少ない馬券(単勝/複勝/ワイド)」は、ポイント還元の対象外とすることが多く「馬連よりも枠連のほうが配当が高い」もしくは「馬連と枠連の配当がほぼ変わらない」こういったことが、中央競馬と比較すると頻繁に起こりえます。

地方競馬において決着が固そうなレースで勝負をする場合、最後まで「馬連、枠連、どちらを買うべきか」を、検討したほうが良いでしょう。

同様に、一部の地方競馬場では、馬単の枠番号バージョンである「枠単」を販売している競馬場があります。普段中央競馬だけを楽しむようなファンも購入するような大きい地方レースの場合、枠単になじみのない人が多い為、枠単の配当のほうが高くなるケースもあります。

(引用元:NAR Umanity JP)

ただし、枠番号で購入することのリスクは先ほどもご説明した通り。大きなオッズ乖離が発生していない限りは、そういったリスクをしっかりと天秤にかけたほうが良いでしょう。

今回ご紹介した内容を参考に、是非とも良い競馬ライフをお送りください!

馬券の買い方 — どこで売られていて、海外からだと何が変わるか

ここまでが券種と賭け方の話でした。残るのは「では、その馬券をどこで買うのか」です。初心者ほど券種選びに時間をかけがちですが、実際に手が止まるのはたいていこちら側です。

JRAの馬券は、大きく分けて競馬場の窓口・WINS(場外発売所)・JRA公式のネット投票の3経路で売られています。前の2つは日本にある窓口そのものですし、ネット投票も日本の金融機関の口座を前提にした仕組みです。つまりJRAの馬券は、どの経路でも「日本にいること」または「日本の口座を持っていること」と結びついています。利用条件は変わることがあるので、詳細は必ずJRAの公式案内でご確認ください。

ここが、海外で暮らす日本語話者にとっての分かれ目になります。券種の知識(単勝・複勝・馬連・3連単…)はそのまま活きるのに、買う場所のほうが引き継げないのです。上でまとめた賭け方の考え方——固く行くなら単勝・複勝・ワイド、3連単は勝負馬券にしない、券種ごとに控除率が違う——は、レースの見方としてそのまま使えます。使えなくなるのは投票の窓口だけです。

その受け皿になるのが、競馬を扱う海外のブックメーカーです。ただし同じ「競馬に賭ける」でも仕組みが根本的に違います。JRAはパリミュチュエル方式で、売上をプールして的中者で分けるため配当は締切後にしか決まりません。ブックメーカーは固定オッズで、賭けた瞬間にオッズが確定します。この違いと、どちらの取り分が大きいかを自分で計算する方法はブックメーカー競馬の賭け方にまとめました(JRAの券種別の控除率の表もそちらにあります)。

次の節から、そのブックメーカー側の仕組みを見ていきます。

ブックメーカー競馬と日本の公営競馬は何が違うのか

左に硬貨が降り注いで傾いている浅い鉢、右に台座の上で水平に静止したガラスの立方体に封じられた1枚の硬貨を並べ、分配式のオッズと固定オッズの違いを表したイメージ

海外のブックメーカーの多くは競馬をスポーツのひとつとして扱っていて、サッカーや野球と同じ画面から賭けられます。単勝にあたる賭け式もあるので、ここまで読んだ券種の考え方はそのまま持ち込めます。ただし同じ「競馬に賭ける」でも、噛み合わない点が3つあります。

1. オッズの決まり方(ここがいちばん大きい)

日本の公営競馬はパリミュチュエル方式です。売上をいったんプールし、締切後に的中者で分けます。だから画面のオッズは締切まで動き続け、配当が確定するのはレースが終わってから。自分が買ったあとにその馬へ賭け金が集中すれば、受け取る額は買った時点の表示より下がります。

ブックメーカーは固定オッズです。ベットを受け付けた時点のオッズがその1点に確定するので、あとから他人の投票で配当が減ることはありません。締切に向けてオッズが動くのは同じですが、動くのは「これから買う人の条件」であって、すでに買った分ではありません。

では取り分はどちらが狭いのか。これは会社の良し悪しでは決まらず、そのレースの出走頭数で変わります。全頭の単勝オッズの逆数を足すだけで自分で出せるので、手順はブックメーカー競馬の賭け方にまとめました。少頭数ならJRAの単勝(控除率20.0%)より狭く、多頭数のハンデ戦なら広くなることもある、というのが実際のところです。

2. 賭けられるレースの範囲

ブックメーカーは凱旋門賞やドバイワールドカップのように、JRAの馬券では買えない海外のレースを扱います。その一方で、日本の中央・地方競馬については全レースが載るわけではありません。日本のレースの網羅性はJRA側、海外レースの広さはブックメーカー側、と割り切っておくと迷いません。

3. 賭け式の名前が対応しない

ウィン=単勝のようにそのまま対応するものもありますが、プレイス(Place)は複勝と違って何着までが的中かが出走頭数で変わります。名前だけで置き換えると清算条件を読み違えるので、賭ける前にそのサイトの表記を確認してください。

海外ブックメーカーとJRAの馬券の違い

海外ブックメーカーでできること

  • 凱旋門賞など、JRAの馬券では買えない世界中のレースに賭けられる
  • ベットした時点でオッズが確定し、あとから配当が下がらない
  • 同じレースを複数のサイトで比較して、条件の良いほうを選べる
  • 入金ボーナスやフリーベットを用意しているサイトが多い

知っておきたい点

  • 取り分が必ず狭いとは限らない。多頭数のレースではJRAより広くなることもあるので、レースごとに自分で計算したほうが確実
  • 日本の中央・地方競馬は、全レースが載るわけではない
  • 賭け式の名前と清算条件がJRAと一対一で対応しない
  • 利用の可否や入出金の手段は、住んでいる国・地域によって変わる

ブックメーカーでの競馬の賭け方(手順と賭け式)

JRAの馬券は9種類ありますが、ブックメーカーの競馬で最初に出てくる賭け式はたいてい3つだけです。券種を覚え直す必要はありません。一般的なサイトの流れは次のとおりです。

  • スポーツページにて「競走馬」を選択
  • 賭けるレースを選択する
  • 選択したレースで購入する馬券を選択する
  • ベットする金額を入力して購入する

金額を入れて確定すれば、その時点のオッズで受け付けられます。スマートフォンでもパソコンでも手順は同じです。

画面に出てくる賭け式は、呼び方こそサイトによって違いますが、おおむね次の3つです。

ウィン(勝ち) 1着になる馬を選ぶ賭け方。JRAの単勝にあたります。
上位2着以内 選んだ馬が1着でも2着でも的中。サイトによっては「上位2プレイヤー」などと表示されます。JRAには対応する券種がありません。
プレイス(着順内) 規定の着順以内に入れば的中。複勝に近い考え方ですが、何着までが対象かは出走頭数で変わるため、賭ける前に確認してください。

サイトによって名称も、選べる賭け式の数も変わります。ただ入口はこの3つなので、あとは清算条件(何着までが的中か、同着の扱い、出走取消のときの返金)をその都度確認すれば十分です。

競馬に賭けられるおすすめのブックメーカー

最後に、競馬に賭けられるブックメーカーを紹介します。どのサイトでも競馬に賭けられるわけではないため、競馬を扱うサイトから選びましょう。最新のボーナスや対応レースは各公式サイトでご確認ください。

22BET

取り扱い競技数の多さが強みで、世界各地の競馬を幅広くカバーします。ライブベットにも対応。キュラソー当局の登録簿ではドメイン 22bet.com に紐づく免許保持者は TechWave B.V.(会社番号165594)、ライセンス OGL/2024/1653/0930 です。

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ボンズカジノ(BONS)

スポーツとカジノの総合型。日本語表示と24時間の日本語チャットに対応しているので、賭け式の呼び方や清算条件を日本語で確認できるのは実務上の利点です。登録簿では Owl In N.V.(会社番号151201)名義、ライセンス OGL/2024/774/0362。

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ステークカジノ(Stake)

入出金が暗号資産中心で、居住国の決済事情で送金に手間がかかる場合に向きます。競馬を含む主要マーケットをカバー。登録簿では Medium Rare N.V.(会社番号145353)名義、ライセンス OGL/2024/1451/0918。

ステークカジノの公式サイトを見る / ステークカジノのレビューを読む

各サイトの比較はブックメーカーおすすめ比較、競馬の賭け方の基本は競馬の賭け方ガイドもご覧ください。

ハマリ タカヤシ

ハマリは、スポーツベッティングとカジノを心から愛する経験豊富なギャンブルの専門家です。 当サイトでは、彼女の豊富な専門知識を、世界中の日本語話者に伝えしていきます。

よくある質問

馬券の種類は何種類ありますか?

JRAの勝馬投票法は9種類です。単勝・複勝・枠連・馬連・ワイド・馬単・3連複・3連単・WIN5で、これに単勝と複勝をセットで買う「応援馬券」を加えると10通りの買い方になります。的中の条件が厳しい券種ほど配当は大きくなりますが、払戻率は下がります。

初心者はどの券種から始めるのがいいですか?

単勝・複勝・ワイドの3つです。理由は的中率だけではありません。この3つは払戻率が80.0%と77.5%でJRAの券種のなかで最も高く、同じ予想を最も目減りの少ない形で使えるからです。3連単は払戻率72.5%で、当てにくいうえに取り分も大きい券種なので、資金の中心に据えるより少額にとどめるのが定石とされています。

馬券は券種によって還元率が違うのですか?

違います。JRAが設定している払戻率は、単勝・複勝が80.0%、枠連・馬連・ワイドが77.5%、馬単・3連複が75.0%、3連単が72.5%、WIN5が70.0%です(2014年6月7日以降)。最も高い単勝・複勝と最も低いWIN5では10ポイントの差があり、同じ資金を何十回と回すほどこの差が効いてきます。

3連単の4頭ボックスは何点になりますか?

24点です。3連単は1着・2着・3着を着順どおりに当てる券種なので、選んだ4頭から3頭を並べる順列の数、4×3×2=24通りを買うことになります。1点100円なら2,400円です。ボックスは点数が急に増える買い方なので、購入前に必ず点数を計算してください(3連複の4頭ボックスなら順番を問わないため4通りで済みます)。

海外に住んでいてもJRAの馬券は買えますか?

JRAの馬券は競馬場の窓口・WINS(場外発売所)・JRA公式のネット投票の3経路で売られており、いずれも日本にある窓口か、日本の金融機関の口座を前提にした仕組みです。利用条件は変わることがあるので、ご自身が対象になるかはJRAの公式案内で確認してください。券種の知識そのものは海外のブックメーカーでも活きますが、賭け式の名前と清算条件はJRAと一対一では対応しません。

ブックメーカーの競馬とJRA、どちらのほうが取り分は小さいですか?

レースごとに変わります。JRAは券種で払戻率が固定されているのに対し、ブックメーカーは出走頭数によってオーバーラウンド(全頭の単勝オッズの逆数の合計)が変わるためです。少頭数のレースならJRAの単勝(控除率20.0%)より狭く、多頭数のハンデ戦では広くなることもあります。合計は電卓で出せるので、一般論の数字を当てはめるより目の前のレースで計算したほうが確実です。手順はブックメーカー競馬の賭け方のページにまとめています。

ブックメーカーの競馬で「上位2プレイヤー」とは何ですか?

選んだ馬が1着でも2着でも的中になる賭け方で、サイトによって呼び方が変わります。JRAには対応する券種がなく、馬連のように2頭を組み合わせるのではなく1頭だけを選ぶ点が違います。似たものにプレイス(着順内)がありますが、こちらは何着までが的中かが出走頭数によって変わるため、賭ける前にそのサイトの清算条件を確認してください。