ブックメーカー

テニスのブックメーカー|大会で変わる控除率とマーケット数を実測

※本ページにはアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由の登録により当サイトが報酬を受け取る場合がありますが、評価には影響しません。

ナイターのハードコートでネット際に置かれたテニスボールとラケットのイメージ

テニスは引き分けがなく、賭ける先が2つしかない競技です。そのぶんオッズの読み方は単純ですが、大会の格によって控除率も、賭けられる項目の数も、倍以上変わります。ここでは全米オープン開催中の板を使って、グランドスラムと下部大会で中身がどれだけ違うのかを数えました。以下の数字は2026年9月5日時点、22BETのテニス50試合と全米オープンのシングルス24試合によります。

引き分けがないぶん、本命は安い

サッカーの1X2と違い、テニスは2択です。控除率も2つのオッズから計算します。板に並んでいた50試合で、本命側のオッズを見ました。中央値は1.33です。

本命のオッズ 試合数 50試合に占める割合
1.20未満 14試合 28%
1.20〜2.00 36試合 72%
2.00超 0試合 0%

2択なので、片方が2.00を超えることはまずありません。50試合すべてで本命が2.00以下でした。4試合に1試合以上は本命が1.20を割ります。「勝つほうに賭ける」だけだと、当たっても増える額が小さい——これがテニスでハンディキャップや合計ゲーム数が使われる理由です。

控除率は大会の格で1.7倍近く変わる

同じ日の板から、大会ごとに控除率(胴元の取り分)を計算しました。

大会 控除率(平均) 試合数
全米オープン シングルス(男女) 5.06% 24
全米オープン ダブルス 7.61% 22
UTR・ワールドテニス(下部サーキット) 8.54% 17

グランドスラムのシングルスが5.06%、下部サーキットが8.54%。賭ける相手を変えずに大会だけ変えても、取り分は1.7倍近くになります。取引量の多い試合ほど幅が狭くなるのは市場として自然な動きですが、賭ける側から見れば「どの大会を選ぶか」が、そのまま長期の手取りを動かすということです。アジアンハンディキャップの解説でサッカーについて出したのと同じ結論が、テニスでも成り立ちます。

同じ大会でも、シングルスとダブルスは別物

上の表でいちばん目を引くのは、全米オープンの中でシングルス5.06%とダブルス7.61%が2.5ポイント以上離れていることです。同じ大会、同じ会場、同じ日程でも、ダブルスの控除率は下部サーキットに近い水準でした。

ダブルスはシングルスに比べて賭ける人が少なく、板も薄くなります。ダブルスに賭けるなら、条件はグランドスラムというより下部大会のそれに近いと考えておくほうが実態に合います。大会名だけで条件を判断しないことです。

賭けられる項目の数も、大会で桁が違う

大会の格によって賭けられる項目の数が大きく変わることを示すイメージ

1試合に用意されている賭け方の数を、大会ごとに数えました。いずれも試合前(プレマッチ)の画面です。

大会 マーケット群 賭け目の総数
全米オープン シングルス 23 250
全米オープン ダブルス 16 136
ワールドテニス 7 19
UTR 1 2

UTRの試合に用意されていたのは勝者だけ、賭け目は2つでした。ハンディキャップも合計ゲーム数もありません。一方で全米オープンのシングルスには23の群・250の賭け目が並び、前後半にあたるセット別の市場も付きます。組み立てて賭けたいなら、大会を選んだ時点で選択肢がほぼ決まります。狙っている賭け方が画面にあるかどうかは、賭ける前に見ておく価値があります。

主なマーケット

全米オープンのシングルス1試合に実際に並んでいた中身です。

マーケット 賭け目 並んでいた範囲
勝者(マッチベット) 2 1.13 と 5.9 の2択
ゲームハンディキャップ 34 −10.5 〜 +10.5(34ライン)
合計ゲーム数 34 30.5 〜 38.5(17ライン)
選手別の獲得ゲーム数 各10 13.5 〜 20.5

この4つのほかに、セット関連の市場が2群あり、それぞれ32と29の賭け目が並んでいました。セットスコアそのものを当てる市場も6つの賭け目があり、オッズは2.05から18まで開いています。2セット先取か3セット先取かで組み合わせの数が変わるため、大会と性別によって並ぶ本数が違います。

ゲームハンディキャップは、勝敗ではなく「何ゲーム差で決まるか」に賭ける方式です。本命が1.13でも、−6.5のハンデを背負わせれば価格は戻ります。本命の安さを配当に変える定番の使い方です。合計ゲーム数は両者が取ったゲームの合計で、この試合では30.5から38.5まで0.5刻みで17本並んでいました。サーブが強い選手同士ならゲームは多く、力の差が大きければ少なくなります。選手ごとの獲得ゲーム数も別枠であり、片方だけの内容を予想できます。このほかセットスコアやセット別の市場も並びます。オッズそのものの読み方はオッズの見方・計算ガイドにまとめています。

合計ゲーム数のラインは、試合の予想そのもの

賭ける前の材料として使いやすいのが、合計ゲーム数の中心ラインです。今回の全米オープンの試合では30.5から38.5まで並び、その真ん中あたりがブックメーカーの見立てになります。

テニスでゲーム数を決めるのは、主にサーブの強さと実力差です。サーブが強い者同士なら互いのサービスゲームが落ちず、ゲーム数は伸びます。逆に実力差が大きければブレークが続いて短く終わります。芝や速いハードコートはサーブが有利に働き、クレーはラリーが増えてブレークが起きやすい——この方向性が、そのままラインの高さに出ます。

つまりラインの位置を見れば、その試合をブックメーカーが「競る」と見ているのか「一方的」と見ているのかが、オッズを読む前に分かります。自分の見立てがそれより上か下かで、オーバーとアンダーのどちらに寄せるかが決まります。勝者を当てにいくより、ここを読むほうが本命1.13のような試合では現実的です。

ライブで賭けるならテニスは相性がいい

テニスは1ポイントごとに状況が切り替わるので、ライブ向きの競技です。1試合が長く、ブレークの前後で価格が大きく動くため、試合前には取れなかった価格が出ます。

ただし動きが速いぶん、受付が止まる頻度も高くなります。ライブベットの解説で実測したとおり、ライブの板では価格が1分前後に1回動き、受付の一時停止も珍しくありません。ポイントの合間に確定まで済ませるつもりで、金額を先に入れておくと取りこぼしが減ります。

棄権・途中リタイアの精算は各社で違う

テニスで必ず確認しておきたいのが、試合が最後まで行われなかったときの扱いです。第1セットの途中で棄権が出た場合に「全額返金」とする社もあれば、「1ゲームでも消化していれば成立」とする社もあります。合計ゲーム数のように、途中終了でも結果が確定しうる市場は別扱いになることもあります。

ここは競技より運営方針の問題で、社ごとに条文が違います。賭ける前に、利用するサイトの規約でテニスの項を読んでおいてください。ライブで賭ける場合の値動きや受付停止についてはライブベットの解説で扱っています。

賭けるときに見るところ

  • 大会の格。控除率はグランドスラム5.06%、下部サーキット8.54%。同じ賭け方でも手取りが変わります。
  • シングルスかダブルスか。同じ大会でもダブルスは条件が別物でした。
  • 狙う賭け方が画面にあるか。下部大会は勝者しかないこともあります。
  • 本命の安さ。1.20を割るなら、ハンデや合計ゲーム数に置き換えたほうが配当は付きます。
  • 合計ゲーム数の中心ライン。高ければ競ると見られている試合、低ければ一方的と見られている試合です。
  • 棄権時の精算条文。社ごとに違うので、賭ける前に読んでおきます。

どこで賭けるか

今回テニスの板を数えたのは22BETです。同じプラットフォームの3社はマーケットの構成も共通しています。

サイト 総合評価 テニスまわり
22BET
レビューを読む
★4.1 今回数えたのがここ。グランドスラムのシングルスで23の群・250の賭け目。
1xBet
レビューを読む
★4.2 同じ構成のマーケット。下部サーキットまで対象が広く、ライブも本数が多め。
22bit
レビューを読む
★4.1 中身は共通。スマホはPWAで、ホーム画面から単独アプリのように開けます。

各社の比較はブックメーカーおすすめ比較に、スマホでの使い勝手はアプリのガイドにまとめています。

まとめ

テニスは2択で、板に並んでいた50試合すべてで本命は2.00以下、4試合に1試合以上は1.20を割っていました。だからハンディキャップと合計ゲーム数が主役になります。そして条件を決めるのは大会の格です。控除率は全米オープンのシングルスで5.06%、下部サーキットで8.54%。賭け目の数は前者が250、UTRでは2——勝者だけでした。同じ大会でもダブルスは7.61%で、条件は下部大会に近くなります。大会を選んだ時点で、使える賭け方と取り分はほぼ決まる、というのがテニスの板の実際です。ご利用にあたっては、お住まいの国・地域の法律をご確認ください。賭けは余裕資金の範囲で、お住まいの地域で定められた年齢未満の方は利用できません。

よくある質問

テニスのベットに「引き分け」はありますか?

ありません。テニスは必ずどちらかの勝敗で決着するため、勝者を当てるマッチベットは「選手Aか選手B」の二択になります。サッカーのようなドロー(引き分け)の選択肢は存在しません。

ゲームハンディキャップとセットハンディキャップの違いは?

ゲームハンディキャップは両者の「総ゲーム数」の差で精算し、セットハンディキャップは「獲得セット数」で精算します。たとえば 7-6, 7-5 で勝った場合、2セット差なので「セットハンデ -1.5」は的中しますが、総ゲーム数は3ゲーム差にとどまるため「ゲームハンデ -4.5」は不的中です。同じ勝利でも基準で結果が変わります。

「合計ゲーム数 オーバー/アンダー」とは何ですか?

どちらが勝つかに関係なく、試合全体の総ゲーム数が基準値を上回る(オーバー)か下回る(アンダー)かに賭ける市場です。基準は必ず .5 刻みです。全米オープンのシングルス1試合では30.5から38.5まで17本のラインが並んでいました(2026年9月5日時点、22BET)。サーブが強い者同士ならゲーム数は伸び、実力差が大きければブレークが続いて短く終わるため、ラインの高さがそのまま「競る試合と見ているか」を表します。

選手が途中棄権したら賭けはどうなりますか?

ハンディキャップと合計ゲーム数は、原則として無効(返金)になります。ただし棄権時点ですでに結果が確定している場合は的中として成立することがあります。マッチベット(勝者)の扱いは「第1サーブが打たれれば成立」「1セット完了で成立」などブックメーカーごとに異なるため、利用先の規約をご確認ください。

テニスの予想で重視すべきポイントは?

まずサーフェス(ハード/クレー/芝)と選手のプレースタイルの相性です。総合ランキングよりサーフェス別の成績や直近の調子を重視し、直接対戦成績(H2H)もサーフェスを分けて見ます。サーブのキープ率・ブレーク率や、屋内外・標高などのコンディションも判断材料になります。

大会によって条件は変わりますか?

大きく変わります。2026年9月5日時点の22BETの板では、控除率は全米オープンのシングルスが平均5.06%(24試合)、下部サーキットのUTR・ワールドテニスが8.54%(17試合)でした。賭けられる項目の数はさらに差が出て、全米オープンのシングルスが23のマーケット群・250の賭け目だったのに対し、UTRの試合は勝者のみ・賭け目は2つです。なお同じ全米オープンでもダブルスは7.61%で、条件は下部大会に近くなります。